カマンベールとお刺身のビール漬け

おフランスなチーズ&ビア

cheezsashimi-1おフランスから300円の関税を払って持ち込んだビールとお安いチーズを堪能すべく、HとTが集う川崎のN宅へクーラーボックスを抱えて突撃する。Nには、チーズを美味しくいただくべく、評判のいいパン屋へバゲットを買いに行ってもらったのだが、残念ながらバゲットはお昼からということで、食パンがチーズのお供である。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA monoprix-4買ってきたのはホテルで飲んだ1664と、オルセー美術館のレストランで飲んだペリカンが愛らしいPELFORTHの2種類。どちらもライトな飲み味で、軽くて香り高い1664は特にHに、黒ビールではあるがライトでしかも香りのいいPelforthはNにウケが良い。

monoprix-3ビールは評判が良かったのだが、問題はチーズで、5個も持ち込みながら、その全てカマンベールチーズということで皆に呆れられる。いや、私も自分自身にあきれ果てた。いくらフランス語が読めないにせよ、せめて半分はハードチーズにしておけばこんなひどいことにはならなかっただろうに。

それでも、たかだか3〜400円で買える味と量のカマンベールチーズではなく、農畜産国としてのフランスの力を思い知らされた。そういえば、ブリュッセルではチーズのほとんどがフランス製だったっけ、と思い出す。

ジャストプライスなお刺身

330ccを4人で1ダース……ということは一人頭ビール1リットルとなるワケで、案の定かなり酔っぱらった状態で麻雀を打って酔いを醒ます。なんとか酔いも醒め、チーズの満腹感もかなり減ったところで、3年半ぶりに鈴やへと向かう。

野菜尽くしだった前回と違い、今回は刺身メインで頼む。突き出しのアン肝や牡蠣の薫製は良かったが、お造りは悪くはないが、特筆すべきところもない、という感じで、損をした気はしないけれども、まさにお値段通り、というところ。穴子の白焼きは、脂の抜けたやけに淡泊な穴子で、楓のそれに慣れた身には全然別の白身の魚に感じられた。

あと、4人で入っているのにお造りが3切れずつだったのにはちょっと残念に感じる。せめて「3切れずつですよ」と一声掛けて欲しかったし、そうしてくれれば「追加払うから4切れずつにしてもらえる?」みたいな話もできたのだけれども。あ、そういうオプションを受けたくないから、最初から話を振らなかったのだろうか?

いずれにせよ、チーズと刺身とビールで満腹になった私は、そのまま食べ残されたカマンベールチーズと共にJRで小田原まで配送されたのであった。

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那須のビールと温泉浸け

3連休初日の那須でビール!

以前からビール好きのH&H2コンビが訪れて安くて美味しいと語るサッポロビール那須工場の有料試飲場に、車で向かう計画を立てる。酒を飲むのに車で動く以上、酒を飲まない運転手が必要である。幸い家人が酒に弱いので、アゴ足持ちということで飲酒後の運転代行を依頼する。

nasu_b nasu_a始発2便目の東海道線で小田原を発ち、川崎駅前で7時過ぎにHと合流し、彼の車でH2の住まう千葉へ向かう。H2を拾い、東関東自動車道で都内から東北自動車道に抜け那須に向かう辺りは、さすがに3連休の初日とあってかなりの混雑である。それでもなんとか4時間半かけて那須工場へとたどり着く。

1階のレストラン・売店コーナーはスルーして2階の試飲コーナーへとまっしぐらなHコンビ。さすがは札幌のサッポロビールの試飲コーナーでやんわりとご退席をお願いされただけのことはある猪突猛進ぶりである。

もっともそれには同情の余地がないわけではない。恵比寿のヱビスビール記念館テイスティングサロンでは1杯400円のビールが、ここでは200円で飲めるのである(若干サイズは小さめだが)。

ということで、ここが初体験の私は

  • 陽ざしのピルスナー
  • 流れる雲のヴァイツェン
  • 月夜のデュンケル
  • 白穂乃香
  • エーデルピルス

の5種類が180ccの小さめのグラスで楽しめる「5種類飲み比べセット」をお願いする。

この中では白穂之香がお勧めらしく、確かに出来はいいのだが、私には線が細すぎて今一つ好きになれない。中ではデュンケルが一番の好みで、香り高く、それでいて重すぎないボディがしっくりとくる。

5種類を飲み比べた後は、さらにもう1杯デュンケルを飲みに行くが、その時にはH&H2コンビは何度もカウンターとテーブルを往復している(ちなみに家人はカフェ・ラ・テを美味しくいただいていた)。

ビールからジンギスカン

一通りビールを満喫したところで、1階の那須 森のビール園に降りて食事を摂る。ビールはなしで、ジンギスカン(+バイキング)のコースを頼み、ガンガンと肉を貪り食う。

悪くはないが、残念ながら羊肉が塩もみ、味噌もみ、醤油もみ、されており、羊肉の旨味というのはあまり感じられない。羊肉だけについて言えば、松田のアサヒビール神奈川工場のビール園の方がはるかに上である。まあ、バイキングのバラエティの豊かさは段違いではあるけれども。

代わりに牛乳が美味い。那須の牛の新鮮な牛乳のせいだろうか。だとすると、これはジンギスカンではなくて、那須牛を浸かっている(と思われる)牛焼きシャブを選ぶのが正解だったのかもしれない。

とはいえ、十分な美味しさでお得なお値段で満腹になれたことには間違いはなかったのだった。

鹿の湯に入らずして那須に来たと言うなかれ?

nasu_mアルコールとジンギスカンでいい気分になったところで、運転手をHから家人へと切り替えて那須街道をさらに奥へと進む。目指すは那須温泉 鹿の湯である。

もう20年も前になるが、知人が那須に別荘を持っていたので当時はよく鹿の湯には入りに来た。久しぶりに訪ねてみると周囲の駐車場は整備され、風呂桶は新しくなり、以前のようにかぶり湯200回を強いる張り紙は(廊下にはあるものの)風呂の中にはないし、砂時計を使って湯治している爺さんたちも見かけない。湯治場感はずいぶんと減ってしまったし、硫化硫黄臭も以前ほどではなくなっている。

それでも最奥の湯船は相変わらず48度の高温で手足が痛くなるし、かぶり湯をするとすっかりタオルが硫化硫黄臭くなることには変わりない。いかにも温泉、という香りを満喫して、すっかりと身体を温めて鹿の湯を後にしたのだった。

ありがとう運転支援機能

時間に余裕があれば映画『テルマエ・ロマエ』に登場した北温泉旅館辺りにも寄りたかったのだが、道の混み具合を見るとそんな余裕はなさそうである。素直に帰宅することにする。

道は相変わらず渋滞しているが、Hの車に付いている運転支援機能のおかげでアクセル、ブレーキ操作をせずに済むので割合楽に運転することができる(ようである、家人が)。那須街道を進むうちに再びサッポロビール那須工場に寄り、コーヒーブレイクと共に隣の那須高原キングハムでお土産を購入する。安めのハムを買ったのだが、それでも残念ながら先日パリで買ったハムとは比べるべくもない味とお値段であった。

ここからは(も?)運転支援機能が大活躍。初めての運転支援機能のお役立ちぶりに、家人はいちいち「おお!」と驚きの声をあげる。結局、那須街道→東北自動車道→C2→東関東自動車道と通って千葉でH2を降ろすと、アクアライン→湾岸線→横浜新道→新湘南バイパス→西湘バイパスと進んで小田原まで無事送り届けてもらったのだった。

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パリ旅行■6日目■パリから小田原へ

さらばパリよ

搭乗券に記されたボーディング開始時刻から30分後に搭乗したものの、機内にはまだ空席が多い。さすがに身体の疲労と急かされた心労で眠くてたまらず、幸い通路側に席を取れた安心感もあって、予定から10分遅れでCA934便がボーディングブリッジを離れた時には既に半分睡眠中であった。もはやパリに別れを告げるだけの余裕もなかったのである。

ca-1もっともその安眠も1時間ほどで回ってきた機内食で妨げられる。ポーク、ビーフ、チキンからチキンを選択したところ、カレーが出てきて驚かされる。いや、フランス〜中国便でカレーは想像しないよね? ややタイ風味のカレーとビールであまり美味しくないご飯を掻き込むと、時折電子書籍版の『蜘蛛ですが、なにか?』の続きを読みつつ、眠りに落ちる。

ca-3 ca-2そのまま浅い眠りを続けて7時間あまり、消えていた機内の明かりが灯り、飲み物と朝食が配られる。こちらは定番のオムレツで、行きの粥に懲りた(こぼしてズボンに糊をかけてしまった orz)私は素直にパンを選択、さらに「もうあとは帰国するだけ」と心安らかにビールを追加するのだった。

北京首都国際空港

ca-9途中のアナウンスでは30分ほど早く着くかと思われたCA934便だったが、上空待機もあり11時57分に着陸すると、ボーディングブリッジの空き待ちなどもあり、結局到着は15分前の12時11分だった。もちろん、早く着く分には文句を言う気はないので、Kと共に早めに降機して乗り継ぎ窓口へと急ぐ。

さすがにお昼とあって行きの深夜のそれとは異なり、乗り継ぎの窓口は4つも開いている。もちろん乗り換え客もそこそこいるが、問題ないスピードでパスポートチェックを終える。

階段を下りて保安検査場に出ると、乗り換え客専用の保安検査口があるものの、ここでの滞留を嫌う係員に無理やり一般客の列へと誘導されてしまう。もちろん行きの深夜とは異なり、結構な列ではあるが、それでも流れてはいるので羽田便の搭乗時刻に間に合わない心配はしないで済みそうだ。

行きとは違って保安検査は厳しく、カバンに入れっぱなしだったカメラのリチウム電池や金属部分の少ないベルトもトレイに載せるように指示され、やや通過に手間取るものの、到着30分後の12時40分には出発ターミナルへ出ることができた。

ボーディング開始時刻の14時5分までにはまだ1時間以上あるので、のんびりと清朝風の東屋や免税店を回っていると、もはや帰国したも同然というガードの下がったところを販売員に捕まってしまい、お菓子やお茶で400元≒6,000円ばかりを散財する。

羽田行きCA421便の搭乗ゲートは、奇しくも行きのパリ便と同じE53番ということで、勝手知った場所でのんびりと過ごす。予定時刻よりも15分も早い13時50分からのボーディング開始だったが、乗客待ちもあり、出発自体は20分遅れであった。

羽田で金だ

ca-8離陸1時間ほどで機内食である。今回もチキンを選んだが、幸いなことでカレー被りは避けられる。鶏のうま煮は美味しいのだけれど、相変わらずご飯がよろしくない。日本人のコメへの拘りは少々問題かもしれない。

そんなことを思いながら、CA421便の機内でもほとんど眠って過ごす。ふと機窓を見ると、海を越えて海岸線が見える。もう日本か、と思うも、到着予定時刻までまだ2時間以上ある。それに道や地形が日本海側の海岸線らしくない。モニタのないCA421便では、今機がどこを飛んでいるのか判明できないのだが、多分朝鮮半島の38度線辺りを横断しているのだろう。

ca-10やがてCA421便は東京上空に至り、ほぼ予定通りの18時50分に着陸、19時前には降機できた。ちょうど到着機の狭間なのか、がら空きの入国審査をあっさり通り抜け、荷物が出てくるのを待つ。

ここでKとは別れ、出てきたスーツケースからビールを取り出し税関へと向か……おうとしたところ、スーツケースの中からなにやら面妖な紙が出てきた。読んでみると、リチウム電池を1個没収したよ、との旨が書かれている。そういえば、カメラのバッテリーをひとつ、充電器にセットしたままスーツケースに入れておいたのだった。

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それにしても、こんな小さなバッテリーを見逃さずにしっかりと摘発するとは、北京首都国際空港ではリチウムバッテリー犬でも飼っているのだろうか?

などとバカなことを考えつつ、税関の課税窓口に並ぶ。が、どうやら前の人が揉めているらしく、別の窓口に誘導され、そこで330ccの缶ビールが1ダースあることを申告、300円の関税を徴収される。先のスペイン旅行の帰りに、フランクフルト空港でビールを3リットル買ってきた時は100円で、3.96リットルだと300円である。スーツケースの重量制限もあるし、お土産で持って帰れるのはこの辺りが限界と思って良さそうだ。

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お家に帰るまでが海外旅行です

税関を抜ければ、完全に日本に帰国だ。しかし、ここからはまだ小田原への道行きが待っている。京急で横浜に出るまでは、羽田始発なので空いている。だが、横浜からは帰宅ラッシュの東海道線に乗ることになる。

こんな大荷物を抱えて込み合う一般車両に乗るのは心苦しいので、迷わず普通車グリーン車を選択する。だが横浜ではまだ乗客が少なからず乗っており、重いスーツケースを抱えて2階席へと上がることとなる。

幸い満席ということもなく、小田原駅までは特に問題もなく帰り着くことができた。しかし、ここからが最後の難関が待ち受けている。

スーツケースを引きずり、最大斜度17%の坂を登らねばならないのだ。なまじすべり止めの溝が刻まれているだけに、スーツケースを押し上げるのに苦労しながら、なんとか家にたどり着いた時にはハァハァと息を荒げている状態だった。これで雨が降っていたら、いくら短距離とはいえタクシーを使っていたことだろう。

家に帰り着いても旅は終わらない。ビールとチーズを冷蔵庫にしまい、着替えを洗濯機に放り込み、バッテリーやカメラをテーブルの上に広げ(るまでが精一杯だった)……たところで力尽き、残る力を振り絞って広げた布団に倒れ込んだ私であった。

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パリ旅行■5日目■セーヌ川を楽しみ空港で苦しむ

セーヌ川を楽しく上り下り

下りたばかりエッフェル塔のすぐ脇のセーヌ川縁には、観光遊覧船の乗り場がいくつも並んでいる。その中からJCBプラザ ラウンジ・パリで半額券をもらったバトー・パリジャンの乗り場へと急ぐ。

バトーパリジャンのセーヌ川クルーズにはディナー付きやランチ付きもあるけれど、こちらは窓ガラス越しな上に、ランチやディナーも大事なので写真が撮りづらいらしく、吹きっ晒しの遊覧クルーズを選んだ次第だ。もちろん、予算の関係も大きかったのだけれども。

ちょうどうまい具合に14時発のクルーズに間に合い、暑くもなく寒くもなくのベストの気候の中、さっき上から見下ろした建物を、次々と水面から見上げていく。くぐり抜けていく橋も素敵だし、実に楽しい1時間のクルーズを堪能する。

東京の隅田川や運河でのクルーズと比べると、川に背の高い建物が迫っていないし、なにより首都高がフタをしていないので空が広く、実に気持ちがいい。コレに比べると東京の川巡りは倉庫街を裏からのぞき見しているようなものだと感じる。

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海軍博物館から飛行場へ急げ急げ

15時を回った辺りでエッフェル塔下に戻る。帰りの飛行機が20時20分発なので、バスの遅れなども見込み、3時間前に着くつもりでバスが1時間かかるとして16時半にバスに乗ればいいだろう。

そう見当をつけて、シャイヨー宮に戻り、中にある海軍博物館を駆け足で巡る。いわゆる海軍博物館らしい、船や飛行機、潜水艦の模型もたっぷりあったが、面白いことに軍港や海戦の絵画が結構多い。また、エジプトからオダリスクを運び出す際のジオラマ模型も展示されていて、これが当時のフランスにとって一大事業であったことが伺い知れた。

海軍博物館を30分で駆け抜けると、再び地下鉄でJCBプラザ ラウンジ・パリに戻ってスーツケースを受け取り、空港行きのロワシーバスのチケットを買い込む。今回、JCBプラザ ラウンジ・パリには本当にお世話になった。帰国したらもっとJCBカードを使ってあげよう、と心に決めつつ、ずっしりと重いスーツケースを引きずって、16時40分に空港行きへのバスへと乗り込む。

ところがこのバスがなかなか発車せず、15分ほど待たされてようやく発車、しかも渋滞に巻き込まれるは、直前を走るバスが空港に慣れていないようで切り返しに失敗するはで、ターミナル1に到着したのは出発1時間40分前の18時40分だった。

チェックインカウンターの前で荷物を整理し、幸い空いていたエアチャイナのカウンターでチェックインして荷物を預けたのが18時45分。ここでチケットを見ると、なんとCA934便のボーディングタイムが19時20分とある。出発の1時間前なんてありえない話で、多分集まりの悪い中国人に脅しでサバを読んでいるのだろう。とはいえ楽観はできないので、Kと二人、慌てて出国審査へと並ぶ。

最後に印象を悪くして出国

出国審査に並ぶと長蛇の列で、どう見ても19時20分には間に合いそうにない。列に並ぶ中国人らしき同便の乗客たちが何人か、係員にチケットを見せて先に通してもらえないか、と相談するも「ビジネスクラス? だったら優先審査するよ? 違うの? だったらダメ」と木で鼻を括るがごときご挨拶である。まあ、大変なのはわかるが、印象はよろしくない。おまけに折り返しの際に見える出国審査の様子が、なんとも手際が悪くてよろしくない。

そんな中少しずつ列は進んでいき、我々が出向くと、これが日本パスポートのおかげで何の問題もなくあっさり出国できる。こんなことなら日本人だけ別枠でさっさと通してもらえないものか、と思いながら出国審査を19時半に抜けた。

出国審査を出たところには免税店があったが、そんなところには目を配る間も惜しんで保安検査場へと突っ走る。出国審査で人波がブロックされてしまうせいか、こちらはさほど並ばずに10分弱で通過、ゲートには19時40分に到着する。

ボーディング開始予定時刻から20分経っていたけれども、案の定、ようやくエコノミーの搭乗が始まったばかりである。そもそも出発40分前なのだから、十分問題ないゲート到着時刻なのだ。

そんなわけで、出発30分間の19時50分、我々は北京行きのCA934便にフツーに搭乗することができたのだった。

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パリ旅行■5日目■馬鹿な観光客は高いところに上るのだ

ボディにラッシュ パリの洗礼

5時に目を覚ますが、昨日多めに食べたレバーペーストとフォアグラ(?)がいけなかったのか、夜中何度も吐き気で目を覚ましていて睡眠が十分ではない。それでもシャワーを浴びて、6時に同行者を起こして帰り支度を整える。

朝飯に一昨昨日の晩から冷凍室に入れっぱなしの冷凍ピザを、操作方法もあやふやなまま電子レンジで温める。電子レンジなのでパンがふにゃふにゃなのが難点ではあるが、パン生地とチーズが美味くてたまらない。やはり乳製品や小麦のコストパフォーマンスが段違いである。

帰り支度ということで、ビール12本とチーズを詰め込んだせいでスーツケースはぱんぱんである。さらに昔懐かしいパッケージのマギーのスープの素があったので、ついコンソメとビーフを各2買い込んでしまったら、それぞれ180gもあるので合計800g近くになってしまい、地味にスーツケースを重くする。それでも手持ちの秤で22kgと規定を1kg下回っているので良しとする。

やはりお腹を下しぎみのKと共に8時45分にチェックアウトしてJCBプラザ ラウンジ・パリに向かう。ところがウィークデーのこんな時刻がラッシュ時であることを忘れていて、東駅の地下鉄でのラッシュにぶち当たって、ホームで2両を見送ることになる。

それでも満員の7号線にむりやりスーツケースと身体を押し込んで、這々の体でオペラ座にたどり着く。う〜む、ここは道路の渋滞に巻き込まれても、タクシーを選ぶべきだった。もっともタクシーに乗っていれば乗っていたで渋滞に文句を言っていたであろうことは想像に難くないのだけれど。

この段階でかなりくたびれつつ、3度目のJCBプラザ ラウンジ・パリに向かう。初日と同様に荷物を預かってもらい、エッフェル塔へ向かうのにお勧めの路線を教えてもらう。

逆光のエッフェル塔

JCBプラザ ラウンジ・パリから再びオペラ座に向かい、裏手のプランタン・デパートの前のアーヴル・コーマルタン駅からメトロ9号線でトロカデロ駅に出る。ここがほぼシャイヨー宮の真下にあるので、地下鉄の駅をでるとすぐにエッフェル塔を臨むことができる。

公園が続く中にそびえ立つエッフェル塔は、空が広いこともあって実にフォトジェニックではあるが、

  1. 午前中はド逆光で残念
  2. 中国系のカップル+カメラマンが大量に結婚写真の前撮りを撮影。二人の間にエッフェル塔を挟んで撮るのが定番らしい
  3. 最初に「おお!」となるが、しばらく経つと札幌大通り公園のテレビ塔と大差なく見えてくる

という問題点が生じていた。もっとも1については、午前中は少々遠くなるけれども東側の8号線エコール・ミリテール(陸軍士官学校)駅からアクセスすることで解決はする。エッフェル塔まで600mほどあるけれど、トロカデロ駅からでも400mあるので五十歩百歩といえなくもないのだし。

それにしても、絵を追い込めないE-PL6では逆光でまともに写真を撮る気がおきず、オートにおまかせ状態である。自然足は速くなるが、きっちりとカメラを追い込めるKはじっくりとエッフェル塔を撮り続ける。

ようやくたどり着き、荷物検査を通り抜けて下から見上げると、エッフェル塔の鉄骨の細さと装飾の細かさが目につく。まだ太い鉄骨の作れなかった時代だったせいらしいが、東京タワーなどと比べると実に繊細だ。その分、細い鉄骨が蜘蛛の巣のように絡んでいて、少々不安定さを感じさせもする。

気がつくと、もう11時を回っている。予定では9時半にチケットを購入することになっていたから、いかにシャイヨー宮からの(写真を撮りながらの)距離を甘く見ていたか、ということになる。

その分はあとでシャイヨー宮の中を訪れる時間で調整することにして、チケット売り場に並び、さらにエレベーターの乗り場に並んで上へと上る。有名な斜行エレベーターで第一展望台を通りすぎて第二展望台に向かう。ここまでは15分ほどの待ち時間で済んだのだが、ここから第三展望台に向かうエレベーターへが長蛇の列である。さほど広くもない第二展望台に、ぐねぐねと幾重にもうねった列で40分ばかり並ぶことになる。

幸いすぐ前に初老の日本人ご夫婦がいらしたので、声をかけさせていただいてお話をして時間を潰す。旦那さんが研究者らしく、学会に来るついでで奥さんもご一緒なされたとのこと。とはいえ、そういうことは珍しいらしく、旦那さんは何度も訪れているパリだが、奥さんは初めてとおっしゃる。

お二人とも美術館巡りがお好きということで、どこが一番良かったですかと尋ねると、奥さんは自分はさほど国外の美術館は巡ってないからと旦那さんに話を振る。すると旦那さん曰くエルミタージュ美術館が一番だとのこと。う〜む、ナショナルギャラリーから始まって、ウィーン美術史博物館、プラド美術館、ルーヴル美術館と巡ったけれども、エルミタージュ美術館にはまだいけてない。いずれは訪ねるつもりだったけれども、これは早々に訪れないと、心に決める私であった。

ようやくエレベーターに乗り込み第三展望台にたどり着いたときにはもう12時、荷物検査を受けて敷地内に入ってからすでに1時間近くが経っていた。

さすがにエッフェル塔からの眺望は良し

第三展望台からの眺めはさすがに見事で、快晴の空と相俟って素敵にいい気分だ。なんのかんので3日も過ごしたので、ランドマークのいくつかは頭に入っているから、ああ、あそこが凱旋門だだ、こっちグラン・パレが、それがルーヴル美術館だ、おや、さっき通ったシャイヨー宮だ、などと割とよくわかる。そういった意味では、土地勘のついた最終日にエッフェル塔に上ったのは正解だったかもしれない。

とはいえ、行ったことのない場所はわからないもので、ブローニュの森の方に、大規模な観覧席が見えたり、スタジアムの銀傘が光っているのが見えたのだが、その場ではなになのかが判明しない。あとになって、観覧席は凱旋門賞の行なわれるロンシャン競馬場であり、スタジアムはサッカー場のパルク・デ・フランス、さらにそのふたつに挟まれて、全仏オープンが開催されるローラン・ギャロスがあったと知る。いずれもエッフェル塔から2〜3kmのところであり、ブローニュの森がパリ市民にとって手近な行楽場所であることを思い知らされた(帰国後だけれど)。

そんななか、シャイヨー宮側のセーヌ川を見下ろすとエッフェル塔の影が日時計のようになっていて面白い。また、シャイヨー宮の向こう、ブローニュの森を越え、蛇行するセーヌ川をもう一度渡った辺りに高層ビル群が見え、いわば新宿に当たる新市街地なのだろうと察せられた。

第二展望台からは階段を使って下へと降りる。途中、第一展望台で食事を摂ってエッフェル塔の敷地を出る頃には時計は13時班を回っている。敷地内に入ってからで2時間半強、シャイヨー宮に着いてからだと3時間半以上も居たことになる。

不思議なことに、敷地の外ではあんなに写真を撮り(撮られ?)まくっていた中国人が、敷地内に入ってからはまったくと言っていいほど見かけなかった。まあ、彼らは新婚写真の前撮りにきているのであって観光に来ているのではないのだろう。それはそれで大変な「お仕事」だな、と軽く嘆息するのであった。

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パリ旅行■4日目■ヴェルサイユからモンパルナスタワーへ

広すぎる庭園 多すぎる水量

一通り宮殿を巡ったところで、庭園へ出る。庭園は無料だと思っていたのだが、オンシーズンの週末は大噴水ショーなるものが行なわれているということでパリミュージアムパスとは別に9€の入場料が必要となる。思わぬ出費にげっそりしながら庭へと進む。

宮殿すぐそばの庭園は、宮殿から見るとなかなかに魅力的だったのだけれど、実際に歩くと割とすかすかでさほどでもない。宮殿内部と同様、大きすぎて離れたところから見るとキレイなのだが、近づくと密度が低くて今一つなのだ。それでも庭から見る宮殿もなかなかの風情でそれを楽しんでいく。

宮殿の両サイドにも典型的なフランス庭園があるが、ひとまずは片側のオランジュリー庭園を上から見下ろす。そこから見ると実に立派だが、木の大きさを見ればわかるように明らかに縮尺がおかしい。多分通路を歩くと、広すぎてさほど楽しいものではないだろう。日本人の私には新宿御苑程度の縮尺が適当なのかもしれない。

宮殿から100mほど離れると、ラトナの泉水越しに大噴水が望めた。ラトナの泉水からさらに300mはある大噴水(正確には滝)がこの大きさで見えるのだから、実際の大きさは推して知るべしである。

さすがに、これには驚愕して写真を撮っていると、唐突に泉の噴水が止まってしまう。どうやら閉園1時間半前になると大噴水ショーは終了してしまうようだ。え〜、それはないよ、9€返してくれ、と思う。

それでも閉園までにはまだ時間があるので、行ける範囲だけ回って大噴水までを往復する。庭園のあちこちには池が用意され、いずれにも噴水が吹き上がっていた跡がある。特に円屋根の木立など、周囲の40もの水盤から水があふれていた形跡があり、なるほど、これだけ多くの場所で噴水を噴き出すのであれば、別料金が必要となるのも理解できる。理解できるが、9€を払った身としてはせめてあと30分、いや15分でいいから水を出し続けて欲しかった。

それにしても庭園はいやになるほど広く、本気で回るならレンタ・サイクルの利用は必須だろう。それにもまた10€とか必要になるのだけれども。

せいぜい宮殿から500mも離れるのがやっとだったが、私と違って精力的に庭園を回っていたKとSkypeで連絡を取り、ラトナの泉水近くで落ち合って閉園時間の近づくヴェルサイユ宮殿を後にする。

パリへの帰りの駅にも迷う

パリへの帰りは来る時と異なり、パリの南を通ってモンパルナスへ向かう路線を使う。ところが間違えて、その手前にあるRER C5線のヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅に寄ってしまい、そこでも時間をロスする。リヴ・ゴーシュ駅までに倍する距離を進んでようやくヴェルサイユ・シャンティエ駅にたどり着く。

こちらの路線は行きとは違い、ヴェルサイユからさらに先へと伸びている。そのせいか列車も大きく、2階建ての客車でモンパルナスへと向かった。

モンパルナスタワーよ これがパリの灯だ

モンパルナス駅を出ると、すぐ目の前にモンパルナスタワーがそびえ立つ。15€を払ってエレベーターに乗ると、最上階にたどり着く。ここから階段で屋上へと上がるとパリの夜景が一望できる。

一望できるのはいいのだけれど、日が落ちた上に高層階なので実に寒い。望遠も三脚もないので、ブレブレでどこを撮っているのかもわかりかねる写真しか撮れない上に、Kほどの防寒対策をしてこなかった私は、寒さに負けて早々に最上階へと引っ込むと、ヴェルサイユ宮殿と庭園(と駅の往復)で歩き疲れたせいで椅子でうつらうつらと船を漕ぐ。観光地価格とはいえ、15€の価値はある夜景なのだけれど、いかんせん疲れと寒さには勝てない私であった。

しばらくして降りてきたKと共にモンパルナスタワーを降りると、これまたメトロの4号線一本でホテルへと戻る。いやはや、なにも考えずに選んだホテルだったが、交通の便が良くて素晴らしい。

明日は帰国日ということで、ホテルに戻ると冷蔵庫の中のものを片づけに入る。レバーペーストとフォアグラ(っぽいなにか?)も頑張って2/3ほど平らげる。実に美味く、こういうものが割安で食えるのは実に羨ましい。冷蔵庫の残りはほとんどがお土産用のチーズとバターなので、これならなんとか明日の朝食で冷蔵庫も奇麗にして帰ることができそうである。

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パリ旅行■4日目■ヴェルサイユには来たけれど

国鉄の切符購入に一苦労

パリ市内のサイクリングツアーを終えたところで、一昨日見学したオペラ座の脇を抜け、昨日買い物したデパートの横を抜け、サン・ラザール駅へとたどり着く。ここから1時間ほどのところにあるヴェルサイユ宮殿へと向かうのだ。

途中、腰を落ち着けて食事を摂ったこともあり、時刻は13時半を過ぎており、ヴェルサイユに着くのは15時といったところ。庭園までしっかり見るのだ、と意気込むKは18時半の閉園まで時間がなくなると焦りまくるが、私はいざとなったら宮殿だけでいいや、と温い感覚である。

ところがその温さがいけなかったのか、切符を買うのに四苦八苦してしまう。青い券売機と黄色い券売機があり、いろいろ選択肢を選んでもヴェルサイユが出てこないのである。いや、まったく出てこないわけではないが、なぜかモン・パルナス経由の切符だったりしてワケがわからない。

それでも、イル・ド・フランス行きという括りの中からなんとか目指す行き先を見つけて切符を購入することができた時には、20分以上の時間が経過していた。

でかいけれど感心はせず

それでもなんとか切符を買い込んで汽車へ乗り込む。パリの南のセーヌ川の河岸段丘の上をぐるりと回り込みながら進む列車の車内には、電光式の駅表示板があって、非常に安心できる。まあ、ヴェルサイユ・リヴ・ドロワット駅は終点なので、駅表示板はさほど重要でもないのだけれど、安心感にうつらうつらとしながらも40分ほどで終点に到着、そこから20分ほど歩いてヴェルサイユの宮殿前にたどり着く。

きんきらきんの門や宮殿の屋根を眺めながら20分あまり並んで、ようやく宮殿の中に入る。この時刻だからもう少し空いていると思っていたのだが、どうやら甘すぎたようだ。

ヴェルサイユ宮殿の中は、まあ豪華ではあるのだけれど、少々大きすぎて密度感に欠けており、あまり心に響かない。鏡の回廊も広すぎるとの、技術的に大きな鏡ができなかったのだろう、中くらいの鏡の組み合わせなので、いまひとつ広がりが出ない。予想していた通り、一昨日見学したオペラ座の大休憩室の方が、はるかに豪奢に感じられた。もちろん、この大きさのものを作る以上、ヴェルサイユの方がはるかに金がかかっているのだろうけれども。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAそれでも宮殿だけで丸々1時間を費やして(しかも王妃のアパルトマンは見逃してしまった)、宮殿の探索は終了した。せっかくだからなにかお土産を、と思ったのだが、ハッチポッチステーションのダイヤさんのような人形を買う気にもなれず、どうにもそそるものがない。それは、ルーヴルやオルセーなどでも同じだったところを見ると、どうやら私にはおフランスの感性があまり性に合わないようである(ツール・ド・フランスのグッズは買っているくせに)。

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パリ旅行■4日目■日曜のパリを快走する

今朝もSIMに四苦八苦

前の晩より1時間ほど早く寝入ったせいか、昨日より1時間早い3時半に目が覚め、メモ書きをまとめたり、シャワーを浴びたりしてKに迷惑をかける。

時間があるなら、とXperia Z Ultraに差したSIMをiPhone SEに移し替えてみようとするもうまくいかない。iPhone SEに差して届いたSMSに従って、プロファイルをダウンロードしてインストール……するもうまくいかない。1時間ほど粘ってみるが繋がらないままのなので、諦めてSIMを元のXperia Z Ultraに戻す。う〜む、こんなことなら昨日の段階でiPhone SEにSIMをセットしてもらうべきだった orz。

朝飯は昨日のうちに買っておいたバゲットサンドイッチ。さらにレバーパテを塗って食べると、これが実に美味い。ほんと、肉と乳製品が安いのには驚くばかりである。そのくせ外食は高いというのは、人件費がかかっている、という計算なのだろうか? まあ食料品は5.5%、外食は10%という税率の差はあるけれど、酒や生活必需品以外は消費税20%だから、そこまでの差ではないしねぇ。

それはさておき、本日は10時からオプショナルツアーの「地元っ子の目線で旅する!パリ右岸☆ゆったり自転車ツアー<午前/日本語ガイド>」を予約している。日曜ということでがら空きの道を東駅に向かい、例によってメトロ7号線でオペラ座に出て、パリの日本語旅行業者である旅ステーションを訪ねる。

パリ初心者に大正解の自転車ツアー

ここでもう一人の旅行者を加えて、日曜の空いたパリの街を自転車で動くことになる。いろいろと説明を受けながら、パリの町を走っていく。興味深い、

  • 歩行者信号のすぐ上に小さく自転車専用の「常時右折可」や「自転車進入可」の標識がある(これまでまったく気づいていなかった)
  • 「PAYANT(ペイヨン)」と書かれている白線内は有料路駐スペース。ただし日本のように1台ごとに区切られた区画ではないので、バンパーを押し当ててツメツメに縦列駐車する
  • 一方通行で逆走可の自転車レーンが結構存在する
  • 右端のバス・タクシーレーンを走行できる
  • これらの自転車用規制はレンタサイクル・ヴェリブが実用化されるのに伴って施行されるようになった
  • 無料の公衆トイレもそこそこ存在する
  • 道の名前は行き先で決まるので、地方に行くとパリ通りだらけ(日本の鎌倉街道や府中街道と同じということだろう)

などといった話を聞きながら、ポイントポイントを回っていく。

まずはフランスの通信社APFの前を曲がってパレ=ロワイヤルへ。ここでお話を伺ってから先日通ったレ・アルへ。レ・アルとは市場の意味だそうで、その名の通りノートルダム寺院に大聖堂が造られた12世紀、経済の中心だったセーヌ右岸に中央市場が建設されたのだという。1969年に撤去され、今のような地下のSCに切り替わったらしい。

そこからぐるっと回り込んでポンピドゥセンターへ、さらに中央市場を作ったのと同時期のフィリップ2世の時代に建てられたパリの市壁の遺跡を経てヴォージュ広場へ。アンリ4世が17世紀に作ったパリで最も古い広場の周囲には回廊が取り囲んでおり、なかなかにいい雰囲気だ。その後はセーヌ川からサン・マルタン運河につながる船溜まりのバッサン・ド・ラルスナルへ向かう。水路の先にはバスティーユ広場の革命記念柱が望めて、なかなか眺めがよろしい。

さらにセーヌ川を渡り、今度は左岸を進んでシテ島へ渡ってノートルダム寺院にたどり着く。ここで無料のトイレの場所を教えてもらいつつ、さらに左岸を進み、ルーブル美術館の前を駆け抜けて旅ステーションへと戻ったのだった。

それにしても実にポイントを押さえた、パリの名所の位置をつかめるサイクリングでパリを知るのに非常に参考になった。今回は2時間コースだったのだが、3時間コースだとどうなるのかと尋ねると、ここからさらに西に進み、凱旋門を通って戻るコースだとの答えだった。なるほど、そのコースであれば、エッフェル塔を除くと、主なポイントはほとんど通ることができる。初日に余裕を持って、この3時間コースを走ると、パリについての土地勘を持つことができて、ずいぶんと観光が楽だったと思われる。パリをはじめて訪れる人には、お勧めのオプショナルツアーだと感じた次第だ。

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GoogleMapsのタイムラインより。SIMを入れた途端に記録が残り出したようだ

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パリ旅行■3日目■オルセーで日本での印象派に思いを馳せる

印象派とそれ以外のオルセー

2階ではスーラやセザンヌなども展示されていたのだが、ゴッホに全部持っていかれた状態で、グランド階に降りる。この時点でまだ閉館まで2時間近くあったのだが、残り時間が1時間半を過ぎた辺りから閉館のお知らせが流れるようになる。これがフランス語と日本語で、英語も流れないというのに驚く。そんなに日本人はお得意さんなのか、という感じである。

考えてみると、明治維新と共に西欧の事物が流入した際、印象派はまさに盛りをちょい過ぎて画壇の重鎮だったわけで、その辺りは先立って国立新美術館で開催された大原美術館展や東京国立博物館で開催された「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」展で、当時の芸術家が印象派に圧倒されたことを実感させられた。つまり、日本にとっては西洋美術=印象派なワケで、そりゃあ印象派をメインの展示とするオルセー美術館が日本人をお得意さんにするはずである。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERAその感覚は、入り口近くのミレーの「晩鐘」と「落穂拾い」の前にまったく人がいないのを見た時に確信に変わった。え? 今のおフランスでは「晩鐘」ってそういう扱いなの? 今やミレーは日本人が好きなだけ? そんな思いが頭の中を駆け抜ける。

正直、私も地味なミレーよりも、近くにあった派手なブグロー、ドロクロワ、デュヴァルといった当たりに目が惹かれてしまった。そういった意味では、日本のミレーの受けの良さには印象派に対するあこがれと同時に、農民の多かった当時の日本の事情とも深く関係しているのかもしれない。

などと余計なことを考えているうちに閉館時刻がますます迫ってくる。グランド階の展示部分は広く、実質2階と5階を足したものに等しいくらいである。おかげでミレーから先は急ぎ足で回ることになる。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERAそれでも先日訪れたオペラ座の模型を堪能したり、ロートレックの前で足を停めたり、「お、コレいいな」と思ったらピカソでなんだか負けた気分になったり、モーリンホドラーオービュルタンなどを楽しんでいく。

結局オルセー美術館では閉館近くまで粘ることとなり、ポンピドゥセンターをパスして浮いた時間を、レ・アルのSCとオルセー美術館とで吐き出すこととなったのだった。

デパートとスーパーで買い物

18時近くにオルセー美術館を出るが、サマータイムということでまだ十分に外は明るい。そこで再び徒歩でセーヌ川を渡ると、チュレイリー公園を横断、徒歩でオペラ座へと向かう。目的はもちろんオペラ座……ではなく、裏手にあるデパートである。

行ってみるまで知らなかったのだが、有名なプランタンとラファイエットは隣り合って建っていた。言うならば銀座三越と銀座松屋みたいなものだろうか? いずれも本館やらメンズ館やら複数店舗を展開しているが、我々はラファイエットの地下のグルメ館へと突入する。

もっともここで買い物をするのは同行のKのみだ。いろんなバターがあって悩んでいると、見かねた日本人が「demi selというのは減塩(selが塩)、sel libreが無塩です」と教えてくれる。Kはいろいろと買いたがっていたが、私はこのあとスーパーで買い物をしたかったので彼の尻をたたいて早々に切り上げさせる。なにしろ明日日曜はスーパーはやってないか午前中のみで寄る暇はなく、明後日は帰国日なのでコレも買い物をする余裕がない。つまり、今日の閉店時間の20時半までに買い物を済ませなければならないのだから。

オペラ座からホテルまでの戻り道はもう慣れたものだ。荷物を放り出し、バターを冷蔵庫にしまうと再びホテルを出る。

最寄りの大きめのスーパー、Monoprix(モノプリ)は4、500m先、地下鉄で1.5駅分のところだ。ほぼメトロの4号線に並行してサン・マルタン門に向けて南下する。ところがこの辺りはアフリカ植民地からの移民の住まうところらしく、黒人だらけで興味深くもあるけれど、同時に人種差別的な感覚から少々身がすくんでしまう。ついつい急ぎ足になりながらストラスブールのMonoprixにたどり着く。

そのまま、適当に目についたチーズをメインにソーセージ、ハム、パテ、おフランスのビール(1664とペリカンが愛らしいPELFORTH)などを買いこむ。さらにミル付きの塩が500円しないのを見つけて自家用に買い込む。一緒に並んでいた100円ほど高い黒胡椒に、やはり500円ほどのクレイジーソルト的な塩と胡椒と唐芥子がまとめて入っているものも購入。最後のものは白黒赤が混じっていて、見た目もキレイで気に入った。

さらにお土産にお菓子などを買い込んで計136€を支払う。残念だったのはお目当て一つだったノンカフェインのKUSMI TEAが置いてなかったことで、しょうがないのでお土産用にミニ缶の詰め合わせを買って(文字通り)お茶を濁す。あと日用品コーナーに立ち寄るだけの心の余裕と買い物カゴのスペースがなかったため、マルセイユ石鹸を(置いてあったかどうかも定かでないが)入手できなかったのも心残りだった。

(主に330ccビール12本のせいで)ずっしりと重いバッグを手にホテルへの帰り道を急ぐ。ホテルに着いて荷物を下ろしたところで、今度は再び手近なFranprixへ向かう。Monoprixではお土産をメインに買い込んだのと重さに負けたせいで、明日以降のためのミネラルウォーターを買いそびれてしまったのだ。

肉肉しき実食

追加の買い物を終えたところで、買ってきたソーセージを煮る。煮ながらホテルのWi-Fi経由で検索すると、生ソーセージは焼くべきものであって、煮るとうま味が全部出てしまうものだという。失敗したなぁ、と思いつつも出来上がりを食べると、肉肉しくてまるでハンバーグである。とてもソーセージとは思えない。

同様に豚ハムも肉肉しくて、いわゆるハムを食べている感覚ではない。特に驚いたのは、脂肪部分に皮膚下のコリコリしたところも付いていることで、これが実に美味い。30cmほどのスライスが4枚で500円ばかりしたので、高いのだから当たり前だと言えなくもないが、お値段以上の味であることも間違いない。

また、ドライサラミも肉肉しく、この量と味で500円しないのだから、日本とは比べ物にならなほど安い。いやはや、こちらで糖質制限するのはかなり楽そうである。ただひとつ問題があるとすると、豆腐がない(か高くつく)ことだろうか。

ビールと共に肉食するうちに、眠気に負けて今日もシャワーを浴びずにベッドに倒れ込んだのであった。

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パリ旅行■3日目■オルセー美術館を上から観ていく

最初はマネ

オルセー美術館に入館すると、もう13時を回っている。なにかおなかに入れたいので、カフェのある5階に上がる。壁には外から見えた時計が素通しになっていて実に素敵なスペースだが、結構混んでいるので、館内の鑑賞を優先する。

5階には、モネ、マネ、ドガ、ピサロを中心に印象派が配されている。正直、マネはあまり好きではないのだが、それでも代表作はさすがにモノが違っていて、「日傘の女」には圧倒される。それはモネも同様で、「笛を吹く少年」や「扇子と婦人」は実に見事だった。

その他では踊り子が好きすぎる(しかも学生の方が好みだった?)ドガやピサロの描く田園風景を楽しんで5階を観終える。

こちらの端には先ほどのカフェとは反対側の時計がある。こちらも素通しになっていて、時計の向こうにモンマルトルの丘を眺めることができて実にいい景色だ。ここから2階までおりていくと、途中で美術館の骨組みを見ることができて、これもまた楽しい。

2階に降りたところでレストランを発見したので、そちらに足を伸ばす。時計は14時45分を指していたが、ギリギリランチタイムに間に合ったようだった。私は前菜とメインディッシュで、Kはメインディッシュとデザートで、それぞれ22€のセットを頼み、それに各々ビールと果物のジュースを頼む。

前菜のシーザーサラダはパルメザンチーズが実に美味く、なるほど本来のシーザーサラダというのはこういうものか、と得心する。二人合わせて5€のチップ代が加わって、込み込み一人30€は安くはないものの、キレイなレストランでの食事を楽しめたし、フードコートのアレが20€近かったことを思えばばはるかにこちらの方がマシというものである。

ゴッホにぶん殴られる

2階は、彫刻を並べた吹き抜けを見通せる内廊下と、それを囲むようにして設置されている絵画を展示する部屋で構成されている。内廊下には、西洋美術館でもお馴染みのロダンやブールデルの作品が数多く展示されており、なんだかホッと一息つく。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAそこから各部屋を回っていったのだが、ゴッホの自画像にはがつんと頭を殴られたような衝撃を受けた。

もちろん、これまで散々教科書などで見ている絵なのだが、あのうねるようなタッチを生で見ると、なんとも言いようのない迫力が感じられた。ほかの作品も、確かに大差ないようなタッチに見えるのだが、あの自画像が特に凄く感じられるのは、いったいなにが違うのだろうか?

それにしてもゴッホの部屋は人気で、ほかの部屋に比べるとはるかに人の数が多い。特に「ローヌ川の星月夜」は女性に人気で、人だかりが切れることがほとんどないほどだった。

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