『図説 中世ヨーロッパの暮らし』を愉しむ

先日読んだ『図説 中世ヨーロッパの暮らし』(河原温 堀越宏一)が非常に愉しめた。ちゃんと歴史を勉強したわけではない私にとって、中世ヨーロッパというのは、モンティパイソンの『ホーリーグレイル』と『ジャバーウォッキー』で学んだ(?)ものでしかない。この2作の素晴らしいところは、ほかのほとんどのおキレイな中世ヨーロッパ物と違って、町や城が薄汚く暗いことで、これが良い意味でリアルであるのだ(『ジャバーウォッキー』のレビューにもある通り)。

そんなワケで、あまり中世ヨーロッパ事情に詳しくない私が、この本を入門書として読み始めたのだが、これが実に正解であった。農村と都市の暮らしをざっくりと描いているのだが、いろいろと知らないことを教えられて非常に興味深かった。たとえば、

  • 三圃式農業を行うためには、農民の土地をいったん集約し、三分割して協同耕作する開放耕地制に移行する必要があった。そのため家屋は教会や広場の周囲にまとめられ、その周囲を広い耕作地が広がる、という風景が誕生した。
  • ベルギーで見かけた風景。中央に道路から見てウナギの寝床のような区画が見られる

    個人の耕作地は、その三つの区画内にそれぞれの土地を確保。同時に方向転換のしづらい重量有輪犁の導入で、それぞれの土地は細長く仕切られることになる。

  • 重量有輪犁は必ずしもヨーロッパ全土で使われたわけではなく、東欧ではロバでも牽ける無輪犁が使われ続け、不規則な形の耕地での個人的独立的な農業慣行が続いた。
  • 一三世紀に登場したフランシスコ会、ドミニコ会といった托鉢修道会は、農村ではなく都市民に向けて司牧活動を行い、とりわけ商人の存在とその活動の正当化へ道を開いた。結果、商人や富裕市民の多くが彼らに帰依し、自らの財産を托鉢修道会に遺贈した。
  • 一五世紀の多くの都市の公共事業費のなかで、街路の舗装、清掃、公衆便所の設置などの事業費の割合は、市壁の修繕(防衛施設)費が五〇パーセントであるのに対してその一割の五パーセント程度しかなかった。
    • 道路の舗装や衛生に金がかかっていない、と読めるが、逆にそれだけ市壁というものが金食い虫であるとも読める。

など、知見を広げることができて非常に愉しかった。

もっとも、これだけ効率良く新しい知識を得られたのも、元の知識が少なかったからで、元々もっとしっかりとした知識を持っている人にとっては、言わずもがなのことだとは思う。

とはいえ、中世ヨーロッパの一般人についての知識はあまり人口に膾炙していないので、少なくない人にも楽しめるいい一冊であったと考える次第だ。

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『幼女戦記』に自分勝手に失望する

アニメ化されるとは知らないで『幼女戦記』を読み始めたのは、年末年始の暇を潰すのと、電子書籍の期間限定クーポンが出回ったこと、そしてなによりこのTweetのせいだった。

「新城直衛が幼女になって空飛んできた」で出てくる「新城直衛」とは佐藤大輔の架空世界での戦記物『皇国の守護者』の主人公で、そのヘヴィな世界観は私の好みとするところである。そんなワケでかなり期待をして読み始めたのだが……う〜む、かなりイメージがが違っていた。多分「新城直衛」という名前に求めるものが大いに異なっているのだろう。

確かに『幼女戦記』の主人公は内心では臆病に自分の身を守ることを優先し、それでいながら大いなる戦果を挙げることで、結果的に周囲の被害を少なくし、意図せずしてどんどん英雄化していく。だが、そこには新城直衛にあった、それに対する深い悲しみ、周囲に犠牲を強いることになる自省などは描かれない。

また、上空に上って酸素の減少については訴えるものの、寒さや風の影響に対する描写はない。完全に魔法で処理できるのであればゴーグルを着ける必要すらなくなるだろうし、寒さも凌げるのであれば酸素の少なさも補えるだろう。そうした描写がないため、航空戦の厳しさが伝わってこない。『皇国の守護者』の冒頭の北の血での銭湯の寒々とした描写、死ぬとわかっていても通信し続けることを命じなければならない苦悩などは、『幼女戦記』にはまったくと言って存在しない。

もちろん、『幼女戦記』の作者がそういったものを描こうとして描かなかったわけではないだろう。初めからそういうものを描くつもりはないのだ。これはあくまで、ミスリードされてこの書を手に取ったダウンロードした男の謂れのない非難でしかない。

ということで、これから『幼女戦記』を手に取るのであれば、決して『皇国の守護者』と比べて読まないように。これはあくまで第一次大戦と第二次大戦をごっちゃにした架空世界での、ちょいとリアルっぽくした『ストライクウィチーズ』なのだから。

2巻のリンク部分

1巻のリンク部分

p.s. Kindleだと違うかもしれないが、BookLive!で購入したバージョンでは、1巻のみ注釈部分にリンクが張られていなかった。拡大……してもわかりづらいのだが、1巻では章末の注釈があることを記す「*」が、地の文と同じ黒い色であるのに対し、2巻のそれはリンクが張られていることを記す茶色になっている。2巻以降は、この「*」をタップすることで章末の当該注釈部分へ飛ぶことができ、「戻る」ボタンを押すことで元の文章部分へ復帰することができる。1巻が出てからもうずいぶんと経っているのだから、出版社にはしっかりとデータの修正を行って欲しいモノである。

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愛とユウキと希望のガラスープをホーリーアップ……し損ねる

ウチの料理の基本調味料はユウキのガラスープだ。もう10年以上前に業務スーパーで何気なく手に取ってから、こればかり使っている。特に近年では冷凍ブラジル産鳥肉が主食で、鍋やカレーやトマト煮のローテーションとなっているため、ほとんどがこれでの味付けとなっている。

たいていは足りなくなると業務スーパーや仕事先近くのクック-Yで買っている。平和島に住んでいた時は近場のBigFunに業務スーパーがあったのですぐに買いにいけたのだが、小田原に越してからは業務スーパーが遠のいてしまったので、仕事のついでにクック-Yで買うのが専らとなっていた。

ところがここ2か月ほどの失業状態で仕事先に顔を出すこともなく、気がつくとガラスープの在庫が尽きてしまった。かといって、これのためだけに業務スーパーへ出向くのも面倒である。そこでAmazonでポチることにした。

値段的には、ポイントバック分を含めるとヨドバシのほうがわずかに安いようだったが、それにしてもほんの数円の差でもあるので迷わずポチ……ろうとして改めてよく眺めてみる。

あら、定期おトク便だとかなりお安いのね……というか定期おトク便に対応していたのか、ユウキのガラスープ。ということでこちらの申し込みを選んでみたのだが、次の配送が1月28日になるという。惜しい。翌日には切れそうな状態であと1週間以上も待つわけにはいかない。

そんなワケで、今回は普通の注文となったのだけれど、定期おトク便を選べるのであれば次からはこちらを利用した方がいいかもしれない。いまのところ我が家の消費ペースが2か月置きなのか3か月置きなのか、はたまたもっと間隔が空いているのかわかりかねるので、いますぐ申し込むことはないのだけれど、残りが半分を切った頃には忘れずに定期おトク便を申し込まねば、と思う私であった。

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湯の花を探して温素に至る

冬のお風呂場が寒すぎて、昨期の冬から入浴剤を試している。1年前にはクナイプのバスソルト トライアルセットを試してみたのだが、いろんな香りを楽しめるのは悪くないものの、冷え性の四肢が温まるという実感は得られず、本採用には至らなかった。

私は以前行った那須温泉の鹿の湯のような硫黄泉が好きなので、別府温泉の湯の花も気になったのだが、1回あたり00円以上するので、手を出せずにいた。

そんな中、アース製薬の温素 白華の湯という入浴剤が値段も安く、割合評判が良さそうので使ってみることにした。

効能としてはアルカリ温泉なので、それに見合うヌメヌメ感があって、しかも湯温を39度にしておいてもポカポカと暖まってなかなかによろしい。それでいながら、風呂上がりには硫黄の香りがするのも私の趣味に合っている。ただし、かなり長く硫黄の香りが残るのと、服にも硫黄の香りが付くので、女性には硫黄の香りが強すぎて嫌われるかもしれない。風呂から上がる際にシャワーを浴びてお風呂のお湯を流した方がいいだろう。

なかなか気に入ったので、お試し用の琥珀の湯&白華の湯 詰合せパックでアース製薬のもう一つの入浴剤、琥珀の湯にも浸かってみた。

こちらもアルカリ温泉であることには変わりがないらしいが、植物エキスが配合されていることで風呂に入った感じは薬湯に浸かっている気分だ。これはこれで悪くないのだけれども、温泉に入っているというよりは、銭湯の薬湯に入っている感じで、私にはあまりお得感がなかった。

あるいはひと月ほど使っていると、いろいろと薬効じみたものが感じられるようになるのかもしれないが、ちゃんと温まってしかも温泉気分を味わえる白華の湯の方が私には性に合っていると思う。

どうやら冬の間は間違いなくお風呂の友となりそうな入浴剤に出会えて、ハッピーな私であった。

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気軽に読めてちょっと物識り気分になれる『家康、江戸を建てる』

昨年ちょっと話題になっていた『家康、江戸を建てる』を読了した。割と厚めだがラノベ並に改行が多く、3〜4時間で読めるほど読みやすかった。このところ文章力に問題のあるなろう小説を読んでいたので、さすが金を取るだけのことはあると思う反面、直木賞候補がこんなに軽くていいのか、とも感じた。

お話としては、秀吉によって関八州へ転封された家康が江戸を開発していく様子を、プロジェクトごとに配下を主人公として描いている。具体的には、

  1. 流れを変える……利根川の東遷事業
  2. 金貨を延べる……金貨の鋳造開始
  3. 飲み水を引く……神田上水の整備
  4. 石垣を積む……江戸城建築
  5. 天守を起こす……江戸城建築

の5話で描かれる。

基本的に知っていることが多いこともあって余計気楽に読めたのだが、それでも「流れを変える」で語られる、利根川の付け替え前は関屋に河口があったことはちゃんと理解できていなかった。

おかげで東遷前は浅草の前は遠浅の海というか沼地であったことが理解でき、「浅草寺門前で獲れたアサクサノリを和紙の技法で板海苔としたものを『浅草海苔』と呼ぶようになった(Wikipedia)」ことが腑に落ちた。利根川の付け替えて隅田川ができ、江戸湾に会していた浅草は隅田川沿いになり、日本堤が作られ、葦の原っぱだったところに吉原ができたという流れを理解することができた。

また「金貨を延べる」で慶長小判を作った後藤庄三郎 友次が後藤家の「猶子」であったとことを初めて知った。単に彫金師の後藤家の人間だと思っていたのだが、その裏にこんなエピソードがあったと(Wikipediaの上記項目を見ればわかることなのだが)知ることができたのは有り難かった。

ただ、いろいろと文章だけではわかりづらいいところがあったので、できれば地図や図版が欲しいと感じた。

全体として気軽に読めて楽しめ、なんとなくものを知った気になれるいい本だったと思う。ただし、現状のハードカバーのお値段だとちと高く感じなくもない。文庫本になって気軽に読めることを祈る次第だ。

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小説家になろうを読む31『無欲の聖女』

友人に勧められて、小説家になろうで『無欲の聖女(旧題:無欲の聖女は金にときめく)』を読む。

かつて皇太子のご乱心によって宮廷を追われた侯爵令嬢の遺児が、下町の筋金入りの守銭奴の孤児と身体が入れ替わってしまい、守銭奴の心を持った美少女が、周囲の勘違いによってどんどん「無欲」の聖女として持て囃されるようになっていく……というお話。

男女の入れ替わりものだが、その辺りのTSモノとしての描写はなく(ほとんどなく、ではなく、ゼロ)、勘違い物としてシンプルに仕上げられていて読み易く、素直に楽しめた。

けれども、読み進めていってもただ単純に感違いがエスカレートするばかりで、私の趣味ではなかった。「物語」好きの私には、どこかで「それでも」というシーンがないと物足りないのだろう。

とはいえ文章自体は上手いし、なかなか笑わされたのも事実だし、書籍化されたのもうなずける出来なので、趣味が合えば楽しめると思う。

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歴史系博物館に新品の青銅鏡と銅鐸を!

国立歴史民俗博物館に向かう計画を立てたついでに、郷土資料館を含めたこれら歴史系の博物館にひとつ……いやふたつお願いしたいことがある。

それは新品の青銅鏡と銅鐸を展示してくれ、ということだ。

どこの博物館に行っても青銅鏡や銅鐸といえば、青く錆びてぼろぼろになったものばかり展示されている。オリジナルである以上、それはしょうがないことではあるのだが、想像力の足りない私や子どもにとっては、あんなボロボロのものが鏡と言われても納得はできない。しかも展示されるのは常に裏側である。これでは自分の中の「鏡」のイメージと合わないことおびただしい。

ここは(どの博物館でも同じものでいいので)新品の青銅鏡を展示して、いかにピカピカしていて、当時の人が光り物に憧れたのかをはっきりと見せつけてほしい。出来得れば見学者がそれを手にとって顔を映したり、光を反射させて遊べるようしていただきたい。そうすれば、なるほど当時これが珍重されたはずだ、と納得が行くはずだし、今と違うこんな重厚な鏡が割れたりすれば、そりゃ凶兆とされるよね、と思えるはずだ。

贅沢を言えば、青銅が金色にも銀色にもなることも錫と銅の割合を変えたものを並べて置いて欲しい(台湾を訪れた際に故宮美術館で見た覚えがある)し、錫鏡や鉄鏡なども並べて展示して、鏡の移り変わりならぬ写り変わりを眺められれば有り難い。さらに言わせてもらえば、沖ノ島 の祭祀遺構の再現部分にプロジェクトマッピングで置かれた当時の鮮やかな鏡を見せてくれるともっと嬉しい。

同様に銅鐸についても新品のピカピカしているものを展示していただきたい。できればそれを叩けるようにしていただけるともっといいだろう。東京国立博物館の考古展示室では確かそれが出来たはずだが、そこまでいかなくとも15分ごとくらいに時報代わりに鳴らしてもらえれば、ずいぶんと銅鐸に対しての感想も変わってくると思うのだ。

「青銅鏡」でググると手作り青銅鏡のページが多く見つかることから、さほどコストもかからないと思うので、とりあえず、基本レプリカを置いている国立歴史民俗博物館からこうした取り組みを進めていただきたいと思うのだが、いかがなものだろうか。

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バビロン計画縮小?

昨日書いたような事情で、九十九里浜オーシャンビールと歴博(とついでにDIC川村記念美術館と航空科学博物館と千葉県立中央博物館と千葉市立郷土資料館)を回る計画は断念することとなった。

だが、それから間もなく、蘇我の友人H2から千葉サッポロビール工場に隣接するビール園にいかないか、とのお誘いが来た。習志野のサッポロビール工場と言えば、有料試飲で面白くない思いをした場所である。そんなところのビールを飲んでも……と思ったのだが、彼の話によるとどうやら巧い注ぎ手がいるのだという。それは是が非でも覗きに行きたいところだ。しかも時間はいつでも構わないという。であれば、国立歴史民俗博物館の「見世物大博覧会」を見てから合流することにしたい。

そこまで考えたところで、ふと気がついた。だったら九十九里浜オーシャンビールも飲んでしまえばいいのではないか?

ということで、早速スケジュールを組んでみた。

  • 小田原駅 06:20 →(JR東海道本線・上野行)→ 07:05 戸塚 07:06 →(JR横須賀線・千葉行)→ 08:26 千葉 08:39 →(JR総武本線・銚子行)→ 09:31 松尾駅 →(徒歩)→寒菊銘醸
  • 寒菊銘醸 40分滞在 →(タクシー)→ 松尾
  • 松尾駅 11:20 →(芝山ふれあいバス 28.10.1_ura.pdf)→12:03 芝山千代田駅
  • 芝山千代田駅 12:17 →(芝山鉄道・京成成田行)→ 12:27 京成成田 12:39 →(京成本線特急・京成上野行)→ 12:51 京成佐倉駅 →(徒歩 or バス)→ 13:20 国立歴史民俗博物館
  • 国立歴史民族博物館 3時間弱滞在
  • 国立歴史民族博物館 16:15 →(徒歩 or バス)→ 16:45 京成佐倉駅 16:52 →(京成本線特急・京成上野行)→ 17:11 京成津田沼駅
  • 京成津田沼駅 17:20 →(サッポロビール千葉ビール園送迎バス)→ 17:50 千葉ビール園
  • 千葉ビール園 2時間滞在
  • 千葉ビール園 20:00 →(送迎バス)→ 20:25 JR津田沼駅 20:40 →(JR総武線快速・逗子行)→ 21:53 戸塚 22:01 →(JR東海道本線・沼津行)→ 22:52 小田原駅

う〜む、小田原から寒菊銘醸まで4時間、千葉ビール園から小田原までが3時間かぁ。寒菊銘醸から歴博までも2時間以上かかっていて、総計16時間半のうち移動時間が10時間ほどあるのね。まあ、それもまたよしだ。

ただし、芝山ふれあいバスに乗るのがクリティカルで、1本逃すと松尾駅発が2時間後となってしまう。しかもこの一本後のバスはなぜか芝山鉄道が発車した1分後に到着するので、次の電車を待つと何もない駅で40分待つことになる。つまり2時間40分ズレるので、歴博見学時間がなくなってしまうのだ。

いやぁ、厳しいスケジュールだわ。ホントにこれを実行するのだろうか、私?

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バビロンまで九十九哩?

先日読んだ『居酒屋ぼったくり』の4巻に出てきた九十九里オーシャンビールという地ビールが気になってちょっと調べてみた。外房……というより総武本線で外房側に出て銚子に一歩行きかけた辺り……というかチーバくんの後頭部の付け根辺りにある、寒菊銘醸でつくっている地ビールで、この手の酒蔵の例に漏れずビアレストランが併設されている。

車で行くのなら簡単な場所なのだけれど、お酒が入ることを思うと車では動きづらい。しかし、田舎の常でビアレストランは16時までしか営業しておらず、総武本線も成東の先は1時間に1本ほどしか走っていない。しかも駅からは徒歩30分以上かかる(とGoogle先生はおっしゃる)。さすがにここに行くためだけにわざわざ苦労するのもなんだなぁ、と思案する。

そういえば、国立歴史民俗博物館で来週から「見世物大博覧会」の展示が始まるのではなかったろうか。歴博のある佐倉から成田空港に出て、航空科学博物館を覗いて、その足で寒菊銘醸のある山武 さんむ 市に向かえばそう遠くはないだろうし……と思った私はバカであった。田舎の公共交通機関の乏しさを全然認識できていなかった。それに加えて10〜16時というビアレストランの開店時間の制限が厳しく、どうあっても1日では回りきれそうにない。

そこで、蘇我に住まう友人の家に泊まるとして、ついでに周辺の美術館・博物館を注ぎ込んで一泊二日の旅程を組んでみた。

  • 1日目
    • 小田原 0650→0705 戸塚 0706 → 0812 船橋 → 京成船橋 0819 → 0845 京成佐倉 
    • 京成佐倉駅前 0850 → 無料送迎バス → 0920 DIC川村記念美術館 ■交通アクセス | DIC川村記念美術館
    • DIC川村記念美術館 鑑賞 1時間半
    • DIC川村記念美術館 1050 → 無料送迎バス → 1120 京成佐倉駅前 1123 → 国立博物館入り口 → 1135
    • 国立歴史民族博物館 鑑賞 1時間弱(実質今回の特別展のみ鑑賞)
    • 国立歴史民俗博物館 1330 → 1400 JR佐倉駅 1414 → 1433 JR千葉駅 1505 千葉県立中央博物館
    • 千葉県立中央博物館 見学 1時間半
    • 千葉県立中央博物館 1630 → 1700 JR蘇我駅
  • 2日目
    • JR蘇我駅 0827 → 0830 JR本千葉駅 →徒歩→ 0840 千葉市立郷土資料館 0955 →徒歩→ 1003 県庁前 1005 →モノレール→ 1011 千葉駅
    • JR千葉駅 1017 → 1121 松尾 1120 →徒歩→ 1200 寒菊銘醸 九十九里ビール
    • 寒菊銘醸 1250 →徒歩(あるいはあらかじめ迎車?)→ 1330 松尾駅 1335 → 1418 芝山千代田駅 ■芝山ふれあいバス 28.10.1_ura.pdf 
    • 芝山千代田駅 1443 → JRバス成田行き → 1448 航空科学博物館 ■JR-BUS-TIME02.pdf 
    • 航空科学博物館 見学 2時間
    • 航空科学博物館 1628 → JRバス成田行き → 1645 さくらの山
    • さくらの山 飛行機見物 30分
    • さくらの山 1730 → JRバス成田行き → 1748 京成成田駅 1758 →京成本線上野行き→ 1836 京成船橋 → JR船橋駅 1846 → 1910 東京駅 1923 →熱海行き→ 2053 小田原 

いやはや厳しい。それでも寒菊銘醸の最寄り駅・松尾駅から日本一短い私鉄・芝山鉄道の芝山千代田駅(成田空港にある日本一短い私鉄と駅の廃墟を見に行く – デイリーポータルZ:@nifty)をわずか200円で結ぶ芝山ふれあいバスの存在を見つけたおかげで、なんとかルートが成立できた。逆にこのバスのダイヤのおかげで自由度がほとんどなくなったとも言えるけれども。

う〜む、それにしてもこのスケジュールは無茶だなぁ。単なる机上プランで終わりそうだ……というより終わらせるべきだろう、常識的に考えて。

ちなみにGoogleマップによるとウチから寒菊銘醸までは、東名経由で166km=10 マイル 、直線距離で129.21 km=80哩だそうだ。タイトルに偽りありだが、だいたいあってる、ということでご容赦いただきたい。

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購入1年後の圧力鍋

圧力鍋を買おうと思った理由は、1年前のこの記事に書いたように、自家製コンビーフに挑戦するためだった。

買う前は一応いろいろネットで当たってみたものの、結局は割安で失敗してもさほどダメージにならないよう、Amazonで一番人気のパール金属の3.5リットル圧力鍋 H-5040をポチった。使ってみるともう少し大きめのサイズが欲しい時もあるが、家人と二人で使う分には適度な大きさであると言えた。

買った当初はいろいろと使うつもりでいた圧力鍋だが、1年経ってみるともっぱら丸鳥で参鶏湯もどきを作ると蒸し大豆を作るのにしか使っていなかったりする。

丸鶏は、月に一、二度車でスーパーまで買い出しに行った折に、冷凍のブラジル産丸鶏を買ってきて、これをクックパッドで見かけた「旦那が悶絶♡参鶏湯(丸鶏で圧力鍋Vr.) by ♡ちょっぱる♡ 」のレシピに従って30分ほど圧力鍋で煮込んで美味しくいただいている。

これに対し、蒸し大豆は週1ペースで7分ほど蒸しており、チリビーンズ(風)になったり豆カレーになったり「大絶賛!蒸し大豆のバジルマリネ♡ by mariybis」風にそのまま食べたりしている。

蒸し大豆を作るには百均ショップで買った足つきザルがちょうどいいサイズなので、これに前日2カップの大豆を6カップの水で戻した大豆を入れて蒸している。ただ、このザルがあまりにもぴったりしすぎていて、取り出すのに苦労するのが難点ではある。仕方ないので、熱いうちに食べる分だけお玉でよそい、あとは鍋の中で手で取り出せるくらいにまで冷めるまで放置している。

当初の予定ではもっと大活躍するはずだった圧力鍋だが、怠け者で面倒臭がり屋の私には、この二つのレシピだけでも十分ありがたく使えている。なにしろ、塩鍋、カレー、みそ鍋、トマト煮込み、アジの干物のローテーションで食事を済ましているのだから、二つもレシピが加われば、それだけで4割増しなのである。

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