札幌・小樽の旅 3日目 HTBショップと札幌ドームへonちゃんに会いにいく

札幌・小樽の旅 3日目 HTBショップと札幌ドームへonちゃんに会いにいく

テレビ塔を目前にして大通公園を後にした我々は、大通公園を右に曲がって丸井今井札幌本店南館5階へと向かったのであった(声・大泉洋24歳バージョン)。

 

南館はB2〜4階がジュンク堂、5階が丸善の文房具+ファイターズとHTBとコンサドーレのオフィシャルショップ、さらに家具売場がその上に乗っているという構成。ジュンク堂+丸善という、見事な大日本印刷セットなのだが、これがまた見事なまでに客がいない。丸井今井もショバ代をディスカウントしていると思うが、それでもこれで書店経営が成り立つのかどうか不安になる。そんな不安を感じつつもエスカレータで上っていくと……

おお、HTBショップだ! まあ棚2本ほどのちっちゃなコーナーなのだが、onちゃんやどうでしょうグッズが並んでいるのはなかなか楽しい。ハローキティとのコラボはonちゃんがキティを食っているとしか見えない。それにしても、onちゃんのぬいぐるみがあるのは当然として、不格好な足のついた着ぐるみonちゃんのぬいぐるみや着ぐるみonちゃんのマスコットまで売られているのには驚いた。これはしかし、onちゃんグッズというよりも、水曜どうでしょうの安田さんグッズだろう? onちゃんコーナーにおいてあるのは間違いなんじゃないか? いくら着ぐるみの再現度を上げるためとはいえ、15cm程度のマスコットの背面にわざわざファスナーをつけるのはやり過ぎなんじゃないだろうか? しかも空気で膨らませる前のくったりした形にするのはどういうセンスなのだ? などなど幾多の疑問を私に投げ掛けてくれる存在であった。

一方どうでしょうとファイターズのファンである同行者はといえば、私が哲学的難問に悶々としている間にも、賢介(怪我で引退もささやかれつつ欠場中)やハンカチ王子(二軍落ち)の選手グッズが叩き売られているのを横目で見つつ、嬉々として着ぐるみonちゃんぬいぐるみ(わかりづらい)やらファイターズのユニフォームTシャツなどを買い込んでいく。その様子に、その人にとっての聖地というのは実にいいものだと感じいる。そんな彼をレジのお姉さんもニコニコと迎えてくれる。これは彼女らにとっていいカモお客さんだからだろう。

予想よりはるかに時間をかけた買い物を終えて、デパートの外に出ると、すぐ近くにとらのあなとアニメイトとメロンとブックオフが並んでいるのが目に入った。神戸の三ノ宮もそうだったが、おたくショップというのは集積するものらしい。現地のおたくとしても、一か所に行けば済むのだから、これらの店がまとまっているのはありがたいことだろう。ただ、逆に言うと全国どこでもファッションもおたくショップも同じようなものになっているワケで、大昔ほど地方ギャップを感じずに済むようになっている反面、その地方ならではの発展というか変わった文化は生まれにくくなっているのだろうと思える。悪いことではないのだろうが、わずかにひっかかりを感じなくもないところだ。

そんな益体もないことを考えつつ、大通公園から地下鉄で札幌ドームへと向かう。地下鉄はなかなか混んでいて、途中でなにか催しでもあるのかと思っていたら、それらの客のほとんどが終点まで乗っていて、野球の観戦客だということに驚く。試合開始の1時間半も前にこんなに客がやってくるなんて、いくらマジックが点灯しているとはいえ首都圏の球場では考えられない事態に、この地でのファイターズの人気の高さを思い知らされる。

   

札幌ドームは小高い丘の上に建っているので、ただでさえ大きな球場がさらに大きく見える。大きさでは先日行ってきたヤフードームも負けないはずなのだが、あちらは近くにホテルやショッピングモールがあるせいでその巨大さが今ひとつ伝わりづらかったのだが、こちらは周囲に何もないのでそのデカさに圧倒される。土地に余裕があるというのは、こういう時には実にいいものだなと思ったのだが、球場の回りを一周するとその考えは甘かったということをすぐに思い知らされる。

球場の裏手には、コンサドーレが試合をする時のサッカーフィールドがそのまま引き出されていたのだ。いや、確かに天然芝のフィールドは使わない間は外で日に当てておかねばならないワケだが、そのためにサッカーフィールド1面分の土地を遊ばせておける環境というのは、このごみごみした首都圏に暮らしているとちょっと頭に浮かばない。さすが北海道はスケールがでかいですわ。

  

そんなデカい札幌ドームの周りを回って、試合開始30分前に球場に入る。ネットでチケットを購入してあったので、携帯にQRコードを表示させてタッチするだけで入場が完了する……のだが、なまじプリントアウトして持っていったせいでサイズが大きくなり過ぎて、やや入場に手間取る。

それでもなんとかドーム内に潜り込むと、周囲の観客を見渡す。こちらもヤフードーム同様女性率が高く、かつあちらより年齢がやや高い。多分あと10数年すると彼女たちの娘や孫がここを訪れるようになって、ヤフードームと同じような年齢構成になるのだろう。札幌と福岡のふたつの町を相次いで訪れたことで、町に野球が根付いていく様子がなんとなく掴めたような気がする。そして残念ながら仙台はここまでは地域に愛されていないなとも感じた。そこまで行くためには時間だけではなく営業努力も必要だろう。あと東京までの距離が仙台だとやや近過ぎるかもしれない。

そんなことを考えながらフィールドに目をやると、応援団の鳴らす各選手のテーマに合わせて、ファイターズのマスコットのB・Bがその選手のバッティングフォームの物まねをやっているのが目に入った。こういう真面目なところが彼のいいところで、こういうマスコットと出会えたのも、ファイターズのラッキーな点のひとつだろう。

そんなB・Bや天井からぶら下がるonちゃんを眺めているうちに試合開始。

  

試合は中田の2本のHRと吉川の好投でファイターズの楽勝ペース。おかげで周囲の応援もいっそう熱が入るが、試合としては「決まったな、風呂にでも入るか」状態なので、一旦中座して球場内を見て回ることにする。

   

通路にはベビーカー置場があったり、キッズコーナーがあったりと、ファミリーでも遊びにきやすいように作られていて好感が持てる。また通路の一角では、数人がバッヂの交換の店を広げていた。興味深かったのは内野スタンドの裏側で、せり上がる内野スタンドのさらに外側にドームの皮が被さるという、建物の二重構造になっていた。外壁から直接内野スタンドが生えるという構造にしなかったのはどういう理由なのだろうか。

そんなドーム見学を終えて席に戻ると、試合はもう終盤。このところ余り調子の良くない武田久が9回をあっさりと締めて、試合終了。軽く勝利を祝う内野手や鶴岡の手前で、ランニングネックブリーカーをかけて喜ぶ陽たち外野手のパフォーマンスをみているうちにヒーローインタビューが始まった。

ヒーローインタビューは当然2HRの中田で、彼のひと言ごとに会場が歓声で大きく揺れる。マジックも2になり、ファイターズもあとは優勝を待つばかりとなった。

そんな札幌ドームに勝利の花火が上がったところで、本日の予定は終了ということで、応援団が二次会を派手に繰り広げる球場を後にしてホテルに急ぐつもりだったのだが、帰りの地下鉄の混雑を避けるためとの名目の下、同行者が帰路にあったROYCE’福住店に立ち寄ってファイターズファン用の限定チョコを購入。

それでも試合のテンポが速かったおかげで10時前にはホテルにたどり着くことができた。昨日と違って市内を望める部屋から、テレビ塔を眺めて明日の来訪を誓いつつ、今日もシャワーを後回しにしてベッドに潜り込んだのだった。
この項続く