小説家になろうを読む16の2 『本好きの下剋上』完結

小説家になろうを読む16の2 『本好きの下剋上』完結

2年ほど前に取り上げたなろう小説の『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』が先日完結した。正直完結間際の戦闘シーンやその後片づけの描写は読んでいて退屈だったし、最終話と名づけられた話を読んだ時には「え〜! こんなんで終わるの?」と思ったが、その後のエピローグで幸せに終わってもらえたのでひとまずは満足することができた。もっとも「これは書籍化の際にはしっかりと書き直してもらわねば」とも思っているのだが。

さて、この『本好き〜』、書籍化されている上にマンガ化もされている。このマンガが実に丁寧で、機織りなども、私たちの知る機織り機を使わず、現在の遊牧民族が使うような縦にぶら下げた織り機を使っていたりして、文章を読むだけでは今一つ理解できなかった中世の生活風景をかなりきっちりと描き込んでいて好感が持てる。原作に愛情をもって描いているのがこちらに伝わってくるのも嬉しいところだ。

現在、ニコニコ静画で最初の2話と最新2話を読むことができるが、4/3〜9の1週間には禅話を読むことができるので、その際にまとめて読んでみるのもいいだろう。

ちなみに小説の書籍化は、ようやく第三部の中盤にさしかかるところである。ようやくフィリーネが登場し、前巻から名前だけ出ていたアンゲリカもイラスト出演して、いよいよおなじみのメンバーが揃い始めた、という辺りだ。こんなペースでは、冒頭に記したような「書き換えられた最終回」を読めるのはいつになることやら。5年くらいは先になりそうだな、と軽くため息をつく私であった。